萱野浦の水路と元の汀

 大津市玉野浦から萱野浦にかけて、湖畔に商業施設が建ち並ぶ一角がある。
ここは戦後埋立された土地で、元の汀線を偲ばせる水路が施設や宅地の裏手に残っている。
水路群の北には長沢川が、南には宮川が流れる。

萱之浦・大萱境の水路

 湖畔に建つ商業施設の東には宅地があり、外周道路の向こうは水路を隔てて農地。
水路は、萱野浦・玉野浦地区を囲むように巡る。
流れはほぼ無くクリーク状、大萱・大江地区から来る大小の水路がここに入る。
上写真下段右は外周道路、ここを境に風景は一変する。

大萱6丁目

 大萱4〜6丁目にかけては、網の目のように水路が巡る。
上写真は貴船神社前、神社前には「史跡 大萱浜」の碑が立つ。
年貢米等の物資が琵琶湖から大萱浜に荷揚げされ、ここから陸路を運ばれたことが記されてある。
貴船神社付近には古い町なみが残り、歴史を感じさせる。

草川橋から北望 草川橋から西望
草川橋から南望 大津市大江6丁目

 草川橋は、萱野浦・玉野浦・大江の境に架かる。
この付近の水路はコンクリート護岸だが川幅が広く、往時の水景を偲ぶことができる。
上写真下段右は、水路群に流れ込む川の一つの上流部。このような溝が多数見られる。


萱野浦 現在の湖岸

萱之浦から見た琵琶湖
近江大橋を望む 瀬田川方面を望む

 萱野浦の湖岸に立てば、狭まりゆく南湖が見える。
北を望めば近江大橋、南を望めば石山の工場群が目に入る。

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